ふけゆく秋によく似合う曲

 季節はもの悲しい秋から寒い冬に急ぎ足で進んでいます。この季節に、みなさんにぜひ聴いていただきたい曲を2曲ご紹介しましょう。
 まずはフランク永井『公園の手品師』。色づき落葉するイチョウを手品師にたとえた擬人法の歌詞で、季節の移り変わりを見事に的確に表現しています。人々の幸せを願って終わる歌詞は、もの悲しさの中にちょっとだけ温かさを感じさせます。
 もう1曲は浅倉亜希『オータム・リップス』。高校生カップルの青春恋愛賛歌です。清少納言が『枕草子』で「秋は夕暮れ」と述べていますが、主人公の女子高生の恋心を秋の夕暮れと対比させている歌詞は、まさにこの季節にぴったりです。
 どちらも古い曲で、なかなか手に入りにくいとは思いますが、ぜひお聴きいただければと思います。