高校入試状況の激変を考える(1)

 九州地区では、一部の難関私立高校を除き、「私立高校は公立高校のすべり止め」という位置づけが一般的でした。しかし、ここ数年、私立高校入試は難化の一途をたどっています。
 その理由は、学費の面で公立と私立にほとんど差がなくなった結果、私立を志望する生徒が増え、しかも大部分が専願(北九州地区では「推薦」)で出願して合格し、その分、一般入試が「狭き門」になっているからです。現実に、すべり止めであるはずの私立高校に不合格になったが、公立高校には合格したという例は、かなり多くなっています。私立高校に受験生を奪われた形になった公立高校は、生徒数を確保するために、推薦入試、さらには特色化選抜入試というものを導入して、学力検査なしで合格者を決めようとする動きが顕著になっています。
 これははたして15歳から18歳までの若者の教育にとって有意義なことなのか、個別指導プロナビとしては警鐘を鳴らしていきたいと考えます。くわしいことは、また次回以降のブログで述べます。