字数は無視しなさい。

 国語の講師を40年以上やってきてつくづく思うことは、「国語って、軽視されているなあ」ということです。国語ってしょせん日本語だから、だれでもできる(問題を解くことも、教えることも)と思われているようです。私の経験でも、ある大手塾のエラい先生から「国語の講師なんて算数・数学の講師から食わせてもらっているようなもの」と言われたことがあるし、とある塾の採用面接に行ったら、「国語の指導ができます、なんて、何の自慢にもならないから」と言われたこともあります。
 そういう、不当に軽視されている国語の地位向上を図るために国語の講師をつづけてきたというのが、私の人生でもあります。
 「空欄にあてはまる言葉を三十字以内で答えなさい」という問題があるでしょ。この問題を答えるときに「三十字以内で答えなければ!」と思うと、頭がパニックになるんですね。答えないといけないのは「三十字以内の言葉」ではなくて「空欄にあてはまる言葉」です。だから私は「字数は無視しなさい」「聞かれていることをまずつかみなさい」と指導しています。
 「『何?』と問われたら名詞で答える」というのも国語の答え方の基本的なルールですが、私の見聞きした範囲では、学校ではなかなか教えてもらっていないようです。
 ここにあげた二例だけでも、教えることができるというのはとても重要なことです。「国語なんてだれでもできる」とうそぶく指導者が、はたしてこれらをきちんと指導しているのでしょうか?
 ほかにも「要点と要旨のちがい」とか「小説文の場面分けのポイント」とか、教えるべきことはたくさんあります。このブログをごらんになっているみなさんも、ぜひプロナビの本格的な国語の授業をご体験ください。