敬語の話(1)

福岡にいるのに、遠い北海道の2つのコミュニティFM局の放送を聴いています(「リスラジ」という無料アプリを使えば簡単に聴けます)。

そのうちのある番組のパーソナリティの敬語の使い方が非常に気になっているのです。

リスナーに対して「どうぞ展示物を拝見しにいらっしゃってください。そして感動をいただいてください。」というような発言がしばしばあるのです。

実は、地元福岡のあるラジオ局でも、パーソナリティが「この番組をいつも拝聴してくださってありがとうございます。」と言うのを聴いて、気が遠くなったことがあります。この番組は収録なので、こういう敬語の誤りに気づいたら収録し直すべきだと思うのですが、そのまま放送されたということは、スタッフのだれも気づかなかったということでしょうか。

プロナビで国語を指導していて、作文では特に敬語の使い方に注意するように言っています。公立高校の一般入試の国語ではもちろん、推薦入試では作文の重要性は一般入試にくらべて飛躍的に高いので、敬語の誤りは致命傷になりかねません。個別指導で作文をあつかうときは、敬語の誤りがないように強調しています。

敬語の使い方の誤りは社会人の間でも横行しています。どうして敬語の使い方をまちがうのか、何回かに分けて考察していきます(なお、最後の考察では壮大なオチを用意しています。どうぞご期待ください)。